ワクチンの接種順位はくじ引きで決めろ


 感染症を描いた米映画のなかで、くじ引きでワクチン投与の順番を決めるシーンが出てきます。

 コロナ禍の今、政府の分科会は「高齢者と基礎疾患のある人、医療関係者をまず優先的に接種させるべきだ」との提言をまとめています。  

 重症化の危険が高い人と、治療によって感染リスクの高い医療従事者にまず接種してもらうのは当然で、命を落とすケースは最小限に抑えられるでしょう。  

 問題は、それ以降の順番です。  

 初期の段階で手に入るワクチンの量には限りがあり、自分こそ「社会に必要な存在だ」と、厚かましいことを言い出す人物が出てこないとはかぎりません。  

 しかし、人の命に優先順位などつけられないでしょう。  

 とにかく社会的地位も人柄も関係なくリスクの高い方を優先すべきであり、くじ引きも案外、恨みっこなしの接種順位の決め方かもしれません。   

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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