コロナ禍で、退学か休学しかない苦学生


 コロナ禍の感染拡大の影響で、退学に追い込まれかねない学生が増えているといいます。  

 親の収入減やアルバイト先の休業などで、学費や生活費が支払えない状況になったためです。  

 政府の支援制度では救いきれない仲間のために学生たちが自ら動き出し、独自の支援策を始めた大学や自治体もあります。  

 居酒屋のアルバイト料で学費や生活費をまかなっている都内の大学に通う男子年生は、客足が減った3月以降、勤務時間が大幅に短くなってしまいました。  

 それまで月10万円ほどあった収入が、8月は半分以下になりそうだといいます。  

 国の修学支援制度で年間百数十万円の授業料の3分1は減免される予定ですが、残りの学費と月5万円の家賃が重くのしかかってきます。  

 食費は1日200円以内におさえ、アパートの部屋の電気を消して暮らしています。  

 自営業の実家も、コロナ禍で顧客が激減して頼れないといいます。 

「生きていけるか不安で眠れない。給付型奨学金を拡充してもらうなどしないと、秋には退学か休学をしなければならなくなる」  

 コロナ禍は、苦学生の学生生活を悲惨なものに追い込んでいるのです。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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