数学オリンピックでは中国が突出


 1959年に始まった国際数学オリンピック(IMO)は、毎年行われる高校生を対象とした数学の問題を解く能力を競い合う国際大会です。  

 出題分野は初等幾何、整数、方程式などで、成績上位12分の1に金メダルが授与されます。そして次の12分の2に銀メダル、その次の12分の3には銅メダルが授与されます。  

 昨年7月、第60回のIMO2019 はイギリスのバースで開催されました。第1位になったのは米国で、チーム6名のうち1人を除いて全員チャイニーズアメリカンでした。  

 米国と同じ第1位だったのは、トランプ政権が敵対している中国のチームでした。中国の学生は勤勉で優秀な若者が多いから、昔からどの科学オリンピックでも好成績を残しています。  

 あの腐敗した中国共産党の〝一党独裁〟の政治体制がなければ、中国はとても面白い国だと思います。  

 なお日本チームは、国別で第13位でした。メンバーの在籍高校は筑波大学附属高校、開成高校、海陽中等教育学校(2名)、広島大学附属高校、宮崎県立宮崎西高校でした。  

 IMOの出場選手になるためには、日本数学オリンピック(予選、本選)の試験で上位成績を収めなければなりません。近年、4000人を超える応募があり、かなりの狭き門です。  

 これまで学校別ランキングの上位3校は筑波大学付属駒場高校、灘高校、開成高校で、4位以下を大きく引き離しています。ここ30年間、この3校から1人も選手が選ばれなかったことは一度もありません。  

 しかし、世界では今、第13位ということです。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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