東大をブランド化したクイズ番組全盛が日本の国力を低下させる


 現役の東大生が出演するクイズ番組が今、大いに流行っています。  

 しかし、本来ならガチなはずのクイズ番組なのに「東大が偉い」ということが前提になっているところが〝ダサい〟という感じです。  

 しかも、せっかく東大に入学したのに、やっていることがクイズだというところが重ねて〝ダサさ〟に輪をかけています。  

 これは東大の安っぽいブランド化や、今更ながらのクイズに知性が陥ってしまっている日本の〝袋小路化〟を見てしまいます。  

 国際的に日本の国力が低下傾向にあるなかで、「他にやることがいっぱいあるはずだろうに」と思ってしまいます。  

 問題なのは、子どもがそれを見て「将来は東大に入ってクイズをやりたい」などと口にしえしまうことです。  

 総合的に見て、地上波テレビが「東大」や「クイズ」を安易にブランド化して商売していることについて心が寒くなってしまいます。  

 そこには、日本の将来にとって大事なはずの肝心の創造性がありません。やっていることは、たんに過去に覚えた知識を競い合っているにすぎません。  

 日本の将来は、もはや〝終わっている〟といった感じです。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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