日本は「災害季」を迎えている
戦後、気象と健康の関係の研究などで知られた医学者の藤巻時男さんは、日本の「五季説」を最初に唱えた人だといわれています。
「五季節」とは、春夏秋冬に梅雨という季節を加えたものです。梅雨は蒸し暑くなったり、冷えたりしながら続きます。春とも真夏とも違った季節は独特で、健康や心理に影響を与えます。
長い梅雨が各地に水害をもたらした今年は、そんな「五季説」に説得力を感じる年でした。
今回の長雨は、農作物から日照時間を奪っています。ニンジン、ジャガイモなどの野菜が今、収穫減で値上がりしています。なかには、昨年の倍ほどの値がつくこともあるようです。高値は、しばらく続きそうです。
思い返すと、一昨年は梅雨に続いて〝災害級〟の暑さに見舞われています。昨年は、台風の災害が10月まで続いています。
最近、春夏秋冬という普通の季節感が恋しくなります。
地球温暖化の影響で、ひょっとして「災害季」という長い季節が定着しているのかもしれません。
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