茶の消費が伸びる米国とコーヒーの消費が茶を上回るロシア


 ロシアでは、昔から紅茶が好まれていました。サモワールと呼ばれる金属製の湯沸かし器が、紅茶をいれるためにどこの家庭でもありました。  

 17世紀、モンゴルの汗(ハーン)からロシア皇帝に茶が献呈されました。それが、ロシアに初めて茶がもたらせられた出来事だったとされています。   

 その後、茶は中国から輸入されるようになり、19世紀には温暖な黒海沿岸などのカフカス地方で茶の栽培が始まっています。  

 2019年、ロシアでのコーヒーの国内消費量が前年比12%増の18万トンに達し、茶の14万トンを初めて上回ったといいます。  

 ソ連時代、良質のコーヒー豆は庶民の手に入りにくいところがありました。しかし、 近年、コーヒーの需要はうなぎ上りだといいます。  

 ロシア時代になって国民所得が上がり、おしゃれなカフェが増えたこともコーヒー市場を拡大させています。対照的に、紅茶の需要は頭打ちだそうです。  

 コーヒー人気が圧倒的なのは、米国です。ただ、昨今は緑茶や紅茶を含む茶の消費量が着実に伸びているといいます。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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