現代オリンピックの主神は米国テレビ局


 感染症は、どうも文明の本質を映し出すようです。実際、コロナ禍は商業五輪の実相も浮かび上がらせています。  

 日本国民は、先行き不透明な大会延期のために何千億円もの追加費用を支払うことになります。コロナ禍の今、そんなお金はどこにあるのでしょう。  

 年初には思いもしなかった成り行きで、東京オリンピック大会の開催時に豪雨よりも酷暑のことを心配していたのが今では懐かしく感じられます。   

 世界中がコロナ禍に見舞われている下、本当に来年、大会を開くのなら開会は宣誓式だけでいいと古代式簡素化を唱える人もいるでしょう。  

 古代オリンピック開幕時の主行事は、主神のゼウス像に選手たちが八百長やドーピングなどの不正をしないと誓うことだったといいます。  

 しかし、今は米テレビの放映権との絡みで開会式の規模の縮小はできないといいます。これだけ見ても、現代オリンピックの〝主神〟が誰なのかを物語っています。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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