コロナ禍の2020年組


 15年前の2005年6月12日、アップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏はスタンフォード大の卒業生を前にこう激励しています。 

「ハングリーであれ」  

 5月から6月にかけて高校や大学の卒業シーズンを迎える米国ではコロナ禍の今年、著名人がオンラインで〝はなむけの言葉〟を贈り、話題を集めています。  

 人気司会者のオプラ・ウィンフリーさんは、コロナ禍に見舞われた〝2020年組〟と呼ばれる卒業生をこう評しています。

 「選ばれた組」  

 そしてパンデミックが壊した日常を元に戻すのではなく、よりよいものに進化させてと訴えています。  オバマ前大統領は、こう呼びかけました。 

「これまでのやり方はこうだったと説教する人はもういない。これからの世界は君たちがつくる」   どの言葉も、進学や就職など新たな道へ踏み出すときの道しるべとなるでしょう。卒業という英語は、「始まり」「次の一歩」といった意味も含んでいます。  

 こうした言葉は今春、米国より一足早く社会人になった新卒者や2か月遅れで新学期を迎えた全国各地の小中学生への応援メッセージともなるはずです。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

0コメント

  • 1000 / 1000