謎の国ロシアを反面教師とする


 かつて英国の首相チャーチルは、ソ連(現ロシア)をこう評しています。 

「謎の中にあって、謎に包まれた謎である」  

 当時とは政治指導者や体制は変わっていますが、しばしば時の権力の〝道理に反した振る舞い〟がまかり通る国です。  

 ロシアには「アネクドート」と呼ばれる風刺小話も多く、こうした政治風土から生み出されてきたのでしょう。  

 ロシアでは先日、〝永世の権力者〟の即位に道を開くかのような憲法改正が実現しています。これで、プーチン大統領の在職期間はゼロに戻って勘定されることになります。  

 プーチン大統領は再選に関する任期制限には引っかからなくなり、最長で83歳(2036年)まで続投できるようになったのです。権力の座にある長さは、スターリンを超えるかもしれません。 

 そのプーチン大統領について、こんなアネクドートがあります。 

「大統領、いい知らせです。再選されました。悪い知らせもあります。誰もあなたに投票していませんでした」  

 謎の国らしいアネクドートでしが、プーチン政権が続くのは、長年の利権の構造を守りたい人がいるからだといいます。  

 安倍政権が長く続いたのも、それを望む人々がいたからです。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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