謎の国ロシアを反面教師とする
かつて英国の首相チャーチルは、ソ連(現ロシア)をこう評しています。
「謎の中にあって、謎に包まれた謎である」
当時とは政治指導者や体制は変わっていますが、しばしば時の権力の〝道理に反した振る舞い〟がまかり通る国です。
ロシアには「アネクドート」と呼ばれる風刺小話も多く、こうした政治風土から生み出されてきたのでしょう。
ロシアでは先日、〝永世の権力者〟の即位に道を開くかのような憲法改正が実現しています。これで、プーチン大統領の在職期間はゼロに戻って勘定されることになります。
プーチン大統領は再選に関する任期制限には引っかからなくなり、最長で83歳(2036年)まで続投できるようになったのです。権力の座にある長さは、スターリンを超えるかもしれません。
そのプーチン大統領について、こんなアネクドートがあります。
「大統領、いい知らせです。再選されました。悪い知らせもあります。誰もあなたに投票していませんでした」
謎の国らしいアネクドートでしが、プーチン政権が続くのは、長年の利権の構造を守りたい人がいるからだといいます。
安倍政権が長く続いたのも、それを望む人々がいたからです。
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