外国がルーツの著名人の政治的言動に対する「日本」や「日本人」に言及した批判
外国にルーツを持つ日本の著名人の政治的言動に対し、ネット上で激しい反発が寄せられるケースが相次いでいます。こうした批判は、「日本」や「日本人」に言及したものが目立ちます。
最近では米プロバスケットボールの八村塁選手やプロテニスの大坂なおみ選手、モデルで女優の水原希子さんなどがネット上で批判の的となっています。
八村選手は6月19日、所属するウィザーズの選手たちとともに首都ワシントン中心部を行進して黒人に対する差別反対を呼びかけています。
その際、チームメートと一緒に「Together We Stando(連帯は力)」と書かれた横断幕を持ち、右の拳を挙げるなどしています。この日は、米国の「奴隷解放記念日」でした。 こうした姿がチームのツイッターで発信され、日本のオンラインニュースサイトでも記事が流れています。
これを契機に、八村選手に対して「日本で差別されたのか」「日本人なら参加してほしくなかった」といった批判が相次いだのです。
大阪選手は6月4日、米国で相次ぐ警察官拘束下での黒人死亡事件を受け継いでいる「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も重要だ、BLM運動)」と絡めて「大阪でのデモ情報をお願いします」というメッセージを載せてリツイートしています。
これに対しても、ネット上で「日本に人種差別はない」「日本に米国の問題を持ち込み扇動した」といった批判の声が上がっています。
水原希子さんは米国人の父と韓国人の母を持ち、国籍は米国です。6月6日、「日本国籍でないなら日本人感を出すな」という内容のツイートにこう反論しています。
「私がいつ日本人感出しましたか?日本国籍じゃなかったら何か問題ありますか?29年間、日本で育って、日本で教育を受けてきました。何が問題なのか全く分かりません」
これに対しても、ネット上で「日本国籍でないのに政治的発言をしたら内政干渉になる」「嫌なら日本人名を名乗らなければいい」といった批判の声が寄せられたのです。
こうした批判をするネット上の〝日本人〟は、どんな「日本観」「日本人観」を持っているのでしょうか?
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