コロナ禍に見舞われた〝宇宙船地球号〟


 コロナ禍の今、トランプ米大統領は「ワープ・スピード作戦」で新型コロナウイルスのワクチン開発を急ぐと宣言しています。日本円で一兆円規模の予算を用意し、年内の実用化を目指しているといいます。  

 このワープという言葉は、光速を超えるスピードで宇宙空間を歪めて駆け抜ける方法を意味しています。  

 ワクチンが早急に完成するのは〝朗報〟ですが、アメリカ・ファーストのトランプ大統領が開発されたワクチンを気前よく世界に供給するかどうかは別問題です。  

 実際、ワクチン開発を巡って欧州連合(EU)や日本などは国際協調による取り組みを訴えていますが、米国はこれに加わっていません。  

 ワクチン開発でどの国が一番乗りでも、それは人類共通の〝必需品〟です。世界中に、くまなく供給してもらいたいものです。  

 改めて思うのは、紛れもなく人類は一つの〝宇宙船地球号〟に乗り合わせているということです。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

0コメント

  • 1000 / 1000