コロナ禍で野生動物はノビノビ生活


 これまで人は野生動物が支配していた世界に進出し、開発を重ねてきました。この活動の拡大が、野生動物に由来する病原体への感染の恐れを大きくしました。  

 コロナ禍の影響は甚大で、地球規模で人の活動をシュリンクさせています。人気が少なくなった世界には、代わって動物たちが現れているといいます。  

 タイのリゾート地プーケットでは今、コロナ禍の感染拡大対策としてロックダウンが実施されています。そんな閉じられたビーチで、絶滅が危惧されているオサガメの巣穴がたくさん見つかったといいます。  

 オサガメは、カメの仲間としては最大級の大きさを誇ります。観光客が減った分、暮らしやすいビーチになったようです。  

 さらに、タイ南部の海では同じく絶滅危惧種のジュゴンの大群が確認されています。トルコの都市部の港湾では、泳ぎまわるイルカの群れが見られたといいます。  

 コロナ禍に見舞われている各国から湿地に記録的な数のフラミンゴが飛来し、人影が薄い都市の住宅地をイノシシやキツネなどが歩き回っているといった報告もあります。  

 皮肉なことに、コロナ禍が環境にプラスに働いているようです。中国やインドの大気汚染が改善し、人の活動が自然に負荷をかけていたことを改めて痛感させられます。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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