若者はテレビを見ない


 地上波テレビの主な視聴者層は、60~70代の高齢者です。最も世代別人口が多い団塊の世代も、もちろん含まれます。  

 この世代は物心ついたころから家にテレビがあり、テレビとともに育ってきたところがあります。  ビートたけしさんやタモリさん、明石家さんまさんの〝お笑いビッグ3〟世代の芸人がいまだに現役なのは、こうした同世代の視聴者を固定客としてつかんでいるからです。  

 また40代以上の人でもテレビを見る習慣がある人の割合が高く、10~30代に比べて人口も多いため、この世代に支持されている同世代の芸人もなかなか勢いが衰えていきません。  

 ダウンタウンさんや有吉弘行さんまで、最前線で活躍している芸人のほとんどがここに含まれています。  

 ネット世代の若者は人口が少ないうえに、そもそもテレビを見ることが習慣になっていない人が少なくありません。  

 最近では個人視聴率が重視されるようになり、若者向けの番組のニーズも高まっています。しかし、すぐに大きく状況が変わるということはなさそうです。   

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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