他人の不幸を選択させるコロナ禍
ある日、工場の経営者がこう宣言します。
「みんなにボーナスを支払うためには、女性社員を1人解雇しなければならない。ボーナスか、女性社員の解雇か。みんなの投票で決めてくれ」
2014年の公開された映画「サンドラの週末」のワンシーンです。
週末、解雇対象になった女性は同僚の家を訪ね歩き、自分を職場に残してと訴えます。なかには快く応じる人もいますが、もちろん一方で断る人もいます。
誰もが 人の不幸を望んではいないでしょうが、苦しい生活のなかボーナスがほしいと思うのも偽らない〝本音〟でしょう。
新型コロナウイルスの感染者の数が下降線を描く今、一方で失業者の数が上昇線を描いています。この傾向が続く限り、コロナ禍との闘いは敗北のままでしょう。
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