褒め殺しに気を抜くな


 コロナ禍に見舞われている各国で今、日本のコロナ禍対策に関して〝評判〟が上がっているといいます。  

 それは、日本が外国人には理解できない方法によってコロナ禍対策に成功したのではないかというものです。  

 外国人には、検査体制が不十分な日本で強制力をともなった都市封鎖もできないのに感染者数を抑制できたのが不思議で奇妙に見えるようです。  

 独自のコロナ禍対策が〝評価〟されていると聞くと、悪い気はしません。そう持ち上げられて、満足そうに相づちを打つ日本人も少なくないでしょう。  

 しかし、日本がコロナ禍に検査体制、医療体制の面で十分に対応しきれなかったのも事実です。諸外国からの褒め言葉に「日本人はコロナ禍に強い」と過信すると、次の闘いで苦戦するのは目に見えています。  

 ここは気を引き締めて、コロナ禍の第2波、第3波に備えて調子に乗ってはいけないということでしょう。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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