安倍政権の得意技には呆れる


 安倍政権は、これまで公文書に関して何か問題が明るみになるたびに「記録がない」、「廃棄した」と弁明してきました。これが今や〝得意技〟となり、周りを迷路に誘い込んできたところがあります。  

 英国の歴史家ギボンの名著「ローマ帝国衰亡史」は、人類の歴史についてこう記しています。 

「歴史とは人類の犯罪、愚行、災難の記録にすぎない」  

 これは、有名な言葉です。  

 時の権力者やその取り巻きたちが、自分たちの〝犯罪〟や〝愚行〟を必死に〝隠蔽〟しようとするのは〝本能〟の表れでしょう。  

 だからこそ、今の民主主義の政治では権力者の政策決定の記録の保存が不可欠とされているのです。  

 今見舞われているコロナ過は、公文書管理上の緊急事態に指定されています。だから、政府は将来の教訓とするために対処記録を保存しなければならないはずです。  

 しかし、政府の専門家会議の議事録が作成されていなかったことが明らかになっています。  

 安倍政権は今度もまた政策決定の場でない専門家会議は記録作成の対象外と弁明し、国民を含めた周りを〝得意技〟で迷路に誘い込もうとしています。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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