落ち目の人の逆を張れ


 作家の色川武大さんは、雀士として阿佐田哲也という別名も持っていました。その別名で書いたのが、有名な「麻雀放浪記」です。なお阿佐田哲也は、「朝だ、徹夜だ」のもじりだといいます。  

 阿佐田さんは、「運の総量は一定」というのが持論でした。名言に、こういうものがあります。 「勝ちすぎれば、ツキの袋は必ず破れる」  

つまり、〝人生の芸〟とは「総量が一定の運」をうまく使い切ることと見切っていたのです。  

 ツキの袋が破裂する原因は、ほとんど自業自得です。   

 阿佐田さんには、こういう言葉もあります。 

「落ち目の人の逆を行け。これはギャンブルの鉄則だ」  

 人生というギャンブルもまた、同じことが言えるでしょう。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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