スペイン風邪の惨禍を忘れるな


 コロナ禍で、高田川部屋の力士、勝武士(三段目)が亡くなりました。まだ28歳の若さで、コロナによる20代以下の死亡例として国内初の事例となります。  

 1918年4月、台湾で巡業中だった尾車部屋の真砂石など3人の力士が謎の感染症を発症して急死しています。  

 翌月から始まった東京の夏場所は、高熱などで全休する力士が相次ぎました。世間は、この謎の感染症を「相撲風邪」「力士風邪」と呼んで恐れています。  

 これが、同年初めから米国で流行が始まった「スペイン風邪」とみられています。この感染の秋からの本格流行で、日本でも39万人が亡くなっています。  

 本流行で力士の感染が少なかったのは、すでに集団免疫があったからだともいわれています。  

 先日、緊急事態宣言が39県で解除されましたが、第2波、第3波への警戒や対策も決して怠ってはなりません。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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