コロナ禍で〝正義〟ぶる自粛警察の異様


 最近、「自粛警察」という言葉を耳にします。緊急事態宣言下で、自粛をしないで営業を続けている飲食店などを一般人が監視し、電話や貼り紙、電話、ネットで「緊急事態なのになぜ店を開けるのか」と休業を迫る〝正義〟ぶった行為のことです。  

 コロナ禍に見舞われた今、満足に食事をとれない子どもたちに向けた「子ども食堂」の9割が休止に追い込まれ、アルバイトで生活費を稼げなくて困窮する学生たちは悲鳴を上げています。  

 誰もが、感染拡大から家族や仲間を守りたいと思っています。その思いは当然ですが、飲食店などに相手の事情を聞きもしないで「潰れてしまえ」と脅すような振る舞いは〝越権行為〟というものでしょう。  

 ともかく「自粛警察」は、地域に余計な混乱をもたらしています。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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