国民の神経を逆なでしたアベノマスク


 九州地方に住む一人暮らしの高齢女性は、コロナ禍対策で政府が支給する〝アベノマスク〟が自宅に届くのを心待ちにしています。  

 この高齢女性がマスクを買いに出かけても品切れで、年を取って指がうまく動かないので自作も諦めています。そのため、今は病院でもらった1枚の使い捨てマスクを洗いながら大事に使っています。  

 安倍首相の肝いりで始まった布マスク2枚配布には、税金が466億円も使われています。しかし、「たった2枚」「小さ過ぎる」「布製なら作れる」と評判が悪過ぎました。  

 さらに、異物混入で回収騒ぎまで起こっています。しかも、東京でもまだ手元に届いていないところもあります。  

 それでも、この高齢女性のように〝アベノマスク〟を待っている人がいます。  

 そもそも〝アベノマスク〟は、政治的効果を考えて「全国民に郵送」にこだわったものだったと思えてなりません。  そうであるのなら本末転倒で、まさに国民の神経を逆なでした〝逆効果〟なものでした。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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