日本の子どもは感染症対策で学校教育を受ける機会をまるごと奪われた
3月16日、サンフランシスコ近郊を含めた一帯に向けて出された「外出禁止令」は、「シェルター・イン・プレース」と表現されています。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための措置で、約700万人に影響がおよぶといいます。
この発動にともなって、教育機関も「休校」の対応に動いています。スタンフォード大学は授業や試験をオンラインに切り替え、どこにいても単位が取れるようにしています。某私立高では、ネットを介して教師とやりとりするビデオチャットでダンスの授業まで始めています。
米国の教育機関には、校舎は閉ざしても教育は中断させないという強い信念が感じられます。
それに比べて、日本の学校の「休校」はだいぶ様相が異なっています。パソコンなどを通じて授業が継続されているケースはほとんどありませんし、多くの生徒が教師の指導を受けられないまま自習を余儀なくされています。
日本の子供たちは、学校教育を受ける機会をまるごと奪われたといえるような状況に置かれています。
サンフランシスコが外出禁止令を比較的に柔らかい言葉「シェルター・イン・プレース」と表現したのは、日常の生活をできる限り妨げない配慮でしょう。地元紙は、「生活や健康維持に必要な外出は認められるので、散歩やジョギングをする市民があとを絶たない」と伝えています。
各国は、感染症に立ち向かいつつ暮らしを守ろうと知恵を絞っています。
0コメント