コロナ禍で子どもの権利が危機に晒されている


 コロナ禍との戦いで、世界は極限状態にあります。そのしわ寄せを受けるのは、子どもたちも例外ではありません。長引く外出自粛や休校措置は心身を不安定にし、学びの機会を奪っています。

 スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんも、「子どもの権利の危機」と訴えています。  

 ポーランドのユダヤ人医師で教育者、作家でもあったヤヌシュ・コルチャックは、ナチス・ドイツに占領されたワルシャワのユダヤ人居住地区で孤児院を運営し、子どもたちの尊厳を守るために奔走しています。  

 しかし、ナチスによる排斥は強まり、約200人の子どもたちとともにトレブリンカ強制収容所に送られ、ホロコーストの犠牲になりました。  

 コルチャックは自分だけが助かることを由とせず、救いの手を拒絶し、最期まで子どもたちといることを選びました。彼の信念と実践は、1989年に国連が採択した「子どもの権利条約」として実を結んでいます。  

 もちろん、子どもたちはコロナ後の未来を担う存在です。その権利が、大人によって踏みにじられることがないように望みます。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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