強さは弱さを、弱さは強さを意味する


 ポーカーの格言に、こういうものがあります。 

「強さは弱さを、弱さは強さを意味する」 

 勝負師の手の内と見た目は、むしろ〝真逆〟だという意味です。手持ちの札が強い手なら考えるふりをして弱く見せ、逆に弱い手なら迷う素振りを見せずに強気のハッタリをかますやり方です。  

 ポーカーのプレーヤーの〝癖〟を指して「テル」と呼ぶが、もともと詐欺師が相手の置かれた状況を察知する手がかりや気配を指す隠語だったといいます。

 つまり、相手が無意識のうちに見せるテルを読み、その〝虚勢〝を見破るのがプレーヤーの腕前です。だから、どんなときも変わらないポーカーフェースがギャンブラーの踏んだ場数を表すことになります。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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