誰のためのカジノ
江戸時代、公家の暮らしはそれほど裕福ではなく、なかには〝内職〟に走る家もあったといいます。たとえば公家で政治家だった三条実美の家の内職は、カルタの絵付けでした。
驚くのは、「王政復古の大号令」を発した公家で政治家だった岩倉具視の〝内職〟です。何と、公家の立場を利用して博徒に賭場を貸すことで稼いでいたというのです。
当時、博打は禁じられていましたが、公家の屋敷には町奉行の権限もおよびにくいところがあります。岩倉はそれが〝隠れ蓑〟になると目をつけた博徒と手を組み、秘密の賭場を開かせていたといいます。
IR(統合型リゾート)でのカジノ開設は治安悪化の恐れ、ギャンブル依存症、子どもへの悪影響、人の不幸で金儲け、政治汚職の温床と数々の不安が指摘されています。
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