感染症は歴史を書き換えてきた

 伝染病や感染症は人類の歴史を変え、生活にも影響を与えてきました。今の新型コロナウイルスの感染拡大は各国にさまざまな変化をもたらしています。  

 感染者が増えている国では、感染を避けるため挨拶の仕方に変化が起きているといいます。たとえば韓国では、握手を交わす代わりに足先をぶつけ合っています。フランスでは、握手が頬を合わせる挨拶とともに減ったといいます。イタリアでは、政府が握手の自粛を呼びかけています。  

 中東などでも、同様のことが起きているといいます。アラブ首長国連邦では、鼻同士を接触させる伝統の挨拶を控えるよう呼びかけられているといいます。新型肺炎は、このように各国で日常の光景を変えているのです。  

 一方、 新たな握手も始まっています。中東のニュースサイトによると、政治的に緊張関係にあるイスラエルとパレスチナ自治政府が肺炎対策で協力を始めたといいます。難しさも伴う協力のようですが、政府の専門家が緊密に情報を交換しているようです。  

 パレスチナの当局者は、こう言っています。 「ウイルスは国境を知らない」  今回の感染症が、中東の歴史を少しでもいい方向に変えることを願います。

  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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