新型コロナウイルスがバブル崩壊をもたらす瀬戸際を迎えている

 新型コロナウイルスの感染拡大への懸念から、全世界の金融市場を初めとして大きな衝撃が走っています。原因はもちろん、新型コロナウイルスの蔓延について収束の気配がまったく見えないことです。  

 このウイルスが出現する前、世界経済は長期に渡って各国の超緩和的な金融政策が採られていました。その影響で、世界経済はかなりの〝バブル〟的な状況にあったことを見逃してはいけません。それが感染拡大をきっかけとして、この〝バブル〟が弾けるという連鎖が起こることが心配されています。  

 日本では、感染拡大が始まる前まで〝アベノミクス〟という名の下に異次元の金融緩和措置としてETF(上場投資信託)の買い入れが巨額な規模で実行されてきました。この金融政策は、日銀が〝バブル〟をつくり出すことに加担していたようなものです。  

 日銀の黒田総裁も、感染拡大による株価暴落で日銀のバランスシート上、2~3兆円の含み損となり得ることを認めざるを得なくなってきています。  

 この含み損は当然、国民負担として跳ね返ってきます。まさに今、アベノミクスの〝ツケ〟が回ってきた格好です。  

 新型コロナウイルスが〝バブル崩壊〟をもたらすのか、その瀬戸際を迎えているといったところでしょう。

  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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