我欲にまみれた人がエレファント・イン・ザ・ルームを見てみないふりをしている

  英語の「エレファント・イン・ザ・ルーム(部屋の中のゾウ)」は、「大変な問題が起きているのに見て見ぬふりをしている状況」を意味します。  

 あくまで私見ですが、 今の日本はゾウが部屋のなかに侵入してきている危機的な状況なのに、これにうまく対応し切れなくて「ゾウは部屋のなかにいない」と思い込もうとしている感じです。  

 たとえば新型コロナウイルスの感染拡大の問題にしても、スポーツや芸能などイベント・興行の関係者の危機意識は〝自分本位〟なもので呆れてしまいます。それを開催するのが最も感染拡大につながる恐れがあるというのに、自分にお金が入ってこないことばかり口にしています。  

 東京オリンピック開催にしても、それにまったく興味のない国民、都民も多くいるのです。そうした人にとっては、オリンピックの開催強行ほど自分の生命、財産を脅かす〝蛮行〟にしか見えないでしょう。

  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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