新型肺炎が封印され、ジャガイモの花が咲く日がくる

 家庭菜園での収穫を期待して男爵やメークイーンなどジャガイモのタネ芋をベランダのプランターに植えられた人もいるはずです。今植えると、6月下旬の収穫が期待できます。そのころには、世界的なバンデミックが危惧されている新型肺炎の感染という霧はきれいに晴れているでしょうか?  

 一月ほど前の新聞記事を見ると、日本国内の感染例は少なく、中国・武漢からの旅行者や滞在歴のある人が大半でした。記事の見出しも、「中国の産業集積地に打撃」など対岸の火事の影響を心配するものがほとんどでした。  

 しかし、今では記事の見出しも「経済活動 非常時モード」と足元での打撃に深い憂慮を示すまでになっています。日経平均株価も〝暴落〟を続け、世のなかの動きは当分、大がかりなイベントは中止、小中高校の異例の臨時休校、サラリーマンの在宅勤務などにシフトしていきます。  

 こうした急激な展開に、美術館や博物館の閉館、未知の感染症の恐ろしさが改めて身にしみます。この間、感染症への対応に奔走した医療関係者の苦労もしのばれます。  

 やがて新型肺炎も封印される日がくることを信じ、プランターに植えたジャガイモの茎が伸び、笑顔も花も満開となる日が必ずくることを期待するしかありません。

  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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