地球温暖化がイナゴの大量発生をもたらした?!

 旧約聖書の「出エジプト記」では、神は10の災いを地上にもたらしています。その一つは、イナゴの大量発生による災いです。 

「地は暗くなった。全土のどこにも緑のものは何一つ残らなかった」  

 そんな大量発生の描写を連想させるような映像や写真が、アフリカ東部から届いています。それを見ると砂嵐のように飛び回るイナゴの群れが草原を覆い、植物に群がっています。  

 新型肺炎の流行がアジアを中心に深刻化するなか、いくつかの国で大量発生したイナゴを含めたバッタ類による被害が拡大中だといいます。非常事態を宣言したソマリアなどで、この25年で最悪の被害をもたらしているそうです。ケニアでは70年ぶりの大きな被害だといい、中東などにも被害が拡大しているといいます。  

 イナゴの群れは日に数十万トンもエサを求めて、高速で移動していくそうです。被害は飼料用作物に多く出ていて、今後一層の被害拡大が心配されています。専門家は、大量発生の原因として降水量の増加などで大量発生に向いた地球環境が生まれてきていると指摘しています。  

 気候変動との関係は定かではありませんが、インド洋で起きている水温の変化やオーストラリアの大規模な山火事とも無関係とは思えません。地球の変調を思わせる出来事が、いろいろな場所で地球を暗く覆い始めているようです。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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