新型肺炎の〝恐怖〟

  中国の武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎に、神奈川県在住の30代の男性が感染していたことが確認されました。  

 江戸時代の風邪の流行には〝お七風〟〝お駒風〟などその当時に話題になっている女性の名前や、〝琉球風〟〝アメリカ風〟など風邪がやってきたとみられる土地の名前がつけられていました。  

 江戸時代の寛政7年(1795)に、不思議な風邪が流行ったという記録があります。軍家斉が小金原(現千葉県)で狩りを行った何日後かに流行が始まり、武家の家来に感染者が目立ったといいます。  

 着目する点は、患者の衣に必ず鹿かイノシシの毛がついていたということです。そのため、この流行は〝御猪狩風〟と呼ばれることになります。  

 今回の〝武漢風〟は食材市場の動物からの感染が疑われている新型肺炎ですが、男性は市場に行っていないといいます。  

 世界保健機関(WHO)によると、人から人への感染はあるとしても密接な接触をともなう限定的なものとみられています。ここは、希望的観測で冷静に受け止めるべきでしょう。

  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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