正常性バイアスが被害を大きくする

  正常性バイアスとは、異常事態にあっても異常を認めずに平静を保とうとする心理のことです。たとえば死者多数が出た16年前の韓国・大邱の地下鉄火災では、煙が立ちこめるなかで逃げようとしない乗客たちの姿が撮影されていました。  

 この事故では、みんなが避難しないから大丈夫だという同調心理もあったでしょう。その相乗効果が、目の前の明らかな危険からの避難を妨げてしまいました。  

 本では、東日本大震災の津波被害により正常性バイアスという言葉が一般に広く知られるようになりました。

 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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