悪しき談合は日本発の言葉

 「膝とも談合」とは、一人で思いあぐねるより、膝小僧でも何でもいいから誰かと相談したほうが良い結果に繋がるという意味の諺です。なお「ネズミの婿の談合」は昔話をもとにした諺で、なかなかまとまらない話を意味します。  

 見た目に硬い漢語の「談合」ですが、実は日本で作られた言葉です。もともと「語り合う」を漢字に移し変えたもので、平安時代から使われていたといいます。庶民にも身近なので諺にもにもなり、江戸時代の浮世草子にも頻繁に使われています。  

 その言葉が、今でも脈々と使われているということでしょう。

 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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