ネット時代はパラレルワールドを生きることになる
パラレルワールドは一つの時空から分岐し、それに並行して存在する別の時空のことです。異界や魔界、四次元世界などとは違い、今ある宇宙と同一の次元を持っています。
SFの世界だけではなく、理論物理学の世界でもその存在の可能性が語られています。たとえば量子力学の多世界解釈や、宇宙論のベビーユニバース仮説などです。
つまり、パラレルワールドは「現実とは別に、もう一つの現実が存在する」という考え方です。並行世界や並行宇宙、並行時空とも呼ばれ、SFの世界では「あり得るかもしれない世界」を描くことの考え方の基本としてポピュラーな手法となっています。
ファンタジー小説のなかにも、最近では現実を含んだ世界で仮説を描くというパラレルワールドをあつかった小説が登場してきている。ファンタジーの基本的な枠組みとして、その概念が読者に受け入れられているのです。
ネット上では今、世界で2億人を超える人が楽しんでいるバトルゲームがあります。世界中のプレーヤーたちがオンラインで繋がり、パラレルワールドの島のようなフィールドで武器を手に戦っています。このゲームでは、最後に生き残ったプレーヤーが勝者となります。
IT革命で、ネットとリアルな世界の〝パラレルワールド化〟が急激に進んでいます。しかも、技術の進歩でネット社会は拡大する一方です。現代人は、まさに〝この世に自分が2人いる〟みたいなパラレルワールドを生きていくことになるでしょう。
#パラレルワールド
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