異形の冬模様

  今年の立春は、2月4日です。例年、その立春直前の大寒から節分までが最も寒い時期とされています。しかし、今年は寒中に梅やタンポポ、ツツジも咲き始めています。  

 暖冬を伝えるニュースが各地から届き、季節外れの花だよりはスキー場の雪不足や凍らない氷瀑、冬眠しないクマやヘビの出現、ヒマワリの開花など〝百花繚乱〟といった様相です。  

 歳時記には、「探梅」「春隣」といった言葉があります。これは、梅や春という字はあっても冬の季題です。いち早く咲いた梅の花を探し、すぐ隣まで来た春をよろこぶ気持ちを表します。  

 しかし、デパートなどの商戦でも冬物商品は売れず、もはや商戦が春物商品に移っています。ともかく、何とも異形の冬模様です。

   

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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