長生きの秘訣を他の生物に見出す
しかし、生き物の世界は上には上がいます。
カメは地球で最も長く生きている脊椎動物と言われ、インドで2006年に亡くなったアルダブラゾウガメは250年以上生きていました。
ニュージーランドのムカシトカゲは、約2億年前の恐竜時代の種を擁した唯一の生き残りと言われています。爬虫類のなかで最も成長が遅くて35歳ぐらいまで成長を続け、寿命は100~200年とも言われています。
意外に寿命が長いのがコイで、平均寿命は30~50年と言われていますが、100年以上生きるのも珍しくはありません。なかには、200年以上生きた個体もいます。
さらに凄いのが、南極海に住む海綿動物です。低温の海水によって成長が遅く、1550年生きている個体が発見されたといいます。
だが、上記の生き物とは比較にならない異次元の寿命の生き物がいます。それはベニクラゲで、「不老不死」の〝王様〟とも言われています。
直径が4~10ミリ程度の小さなクラゲで、若い個体は外縁に沿って8本の触手を持ち、成熟したものは最多で数百本の触手を備えています。触手の内側には、鮮やかな赤色の眼点と呼ばれるものがあります。
ふつうのクラゲは有性生殖の後に死にますが、ベニクラゲ類は再び幼生のポリプと呼ばれる状態に戻り、クラゲに成長するというループを永遠に繰り返します。一説では、5億年以上も生きているベニクラゲもいるそうです。
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