生きるとは〝椅子取りゲーム〟のようなもの

　地球上の生物は、人も含めて自然淘汰によって多様性を育んできました。約１００万年前後に登場した大型類人猿のギガントピテクスは身長約３メートル、体重約３００～５４０キロもあったといいます。 　

　生き残りをかけて、栄養に乏しく他の生物が手を出さなかったササを主食にしていました。しかし、パンダの登場で約30万年前にあっけなく絶滅しています。 　

　資源に限りがある以上、生物は椅子取りゲームで生存の場をめぐって競い合うしかありません。人は今、圧倒的な能力で生態系の頂点に立っています。しかし、いつ他の生物にその座を奪われるかもしれません。　 　

　人の社会も、まさに〝椅子取りゲーム〟のようなものです。