ポトラッチと呼ばれる饗宴の愚かさ
北米西海岸の先住民の間には、かつて「ポトラッチ」と呼ばれる〝気前の良さ〟を競い合うプレゼントの〝饗宴〟があったといいます。主催者は客に食物のほか大量の毛皮や毛布などの財物を贈り、〝威勢〟を誇示していたのです。
一方、客はそれを上回る返礼をしないと面目を失ったといいます。
こうした〝気前良さ競争〟は、やがて積み上げた貴重な財物や家屋を目の前で焼いたり壊したりして相手を圧倒するところまで行きつくのです。
日本にも「大盤振る舞い」という言葉がありますが、「ポトラッチ」も波外れた財物の贈与や費消を表す言葉として今も残っているようです。
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