厚切りジェイソンの警鐘

  お笑い芸人の「厚切りジェイソン」さんは、イリノイ大学卒のIT企業の幹部です。日ごろツイッターで、フォロワーの悩み相談に応じています。相談では、若者を中心に「やりたいことがわからない」といったものが多いといいます。

 厚切りジェイソンさんは2015年10月、ツイッターでこうつぶやいています。

 「幼稚園→周りと合わせろ 小学校→周りと合わせろ 中学校→周りと合わせろ 高校→周りと合わせろ 大学→周りと合わせろ 会社→周りと合わせろ パターンパターン!見えてきたよ! 『やりたいことが分からない』とよく相談受ける理由。自分で考える機会が今までなかったから」  

 日本人の多くが、周りに合わせて生きている実態を的確に指摘した名回答です。

 このKY(空気を読む)な姿勢こそ、日本の企業や組織、学校などで広く〝事なかれ主義〟が蔓延する温床となっているのです。そして、似たような姿勢で生きている相手に対して生理的に〝同族嫌悪〟を抱いてしまうのです。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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