学校は世間から隔絶されたフィクションの世界

  日本の教育制度の〝病巣〟ともなっている減点主義の基本は、次のようなものです。

 「先生から習った答えを正確に覚えなさい」  

 これに偏差値を重視する教育方針が加わると児童や生徒、学生にとって学校は息苦しい〝牢獄〟のようになってしまいます。なぜなら毎日が〝与えられた正解〟を記憶する授業の連続で、自分で考えて自由な発想をすることができないからです。  

 極論すると、最初から正解があるという前提で成り立っている学校というシステムは世間から隔絶された〝フィクションの世界〟だから存在しているといえるでしょう。

 実社会では、こうしたフィクションはまったく通用しません。会社や組織の仕事に端から正解などなく、誰かが成果を上げた方法を〝正解〟としてそっくり真似したとしても同じようにうまくいくとはかぎらないのです。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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