写し絵や錦影絵はアニメーションのルーツ

 アニメーションの語源は、魂や生命を意味するラテン語アニマです。そこから派生したのが、「生命を吹き込む」という英動詞のアニメートです。二次元のキャラクターに生命が吹き込まれ動き出すアニメーションは、今や日本が世界に誇るポップカルチャーとなっています。  

 しかし、日本のアニメーションの元祖といわれる芸能はあまり知られていません。江戸で「写し絵」、上方で「錦影絵」と呼ばれていたものが、それに当たります。色絵が描かれたガラス板を幻灯機で映し、手で動かしながら調子よく語りをつけていきます。 

「写し絵」や「錦影絵」は、江戸時代から明治にかけて庶民の娯楽として親しまれています。当時、生命が宿ったように絵が動く芸は革新的だったに違いありません。上方では、落語の桂米朝一門がそれを継承しています。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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