水晶玉を叩き割ろうとする時の政権

 とある国に、未来が見える占い師がいました。ある日、水晶玉を覗くと中に恐ろしい怪物の姿が見えました。怪物が火を吐きながら、この国に迫っていたのです。  

 占い師は大急ぎで城に行き、王に怪物が映る水晶玉を見せました。 

「怪物がこちらに来ます。早く何とかしないと」  

 王様は、水晶玉を覗き込みました。怪物の姿に「なるほど」と呟くと、いきなり水晶玉を床に叩きつけました。そして粉々になった水晶玉を見て、こう言ったのです。 

「ほれ、もう怪物は消えたぞ」  

 安倍政権は、「老後2000万円必用」という問題で〝水晶玉〟を叩き割ろうとしています。

   

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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