人生ではポジティブソリューションが欠かせない

 さて、楽天的な幻想――。  

 フランスの詩人で駐日大使も務めたクローデルさんは、80歳を迎えたときこう書いています。

 「目もだめ、耳もだめ、歯もだめ、足もだめ、呼吸もおぼつかない。 しかし、とどのつまり、それらなしでも満足に生きていけるというのは驚くべきことである」  

 あるアメリカの心理学者は、こう指摘しています。 

「人は、いつも〝ありのままの自分〟を意識していると抑うつ状態になる」  

 人がうまく生きていくには、楽天的な幻想である「ポジティブ・イリュージョン」が欠かせないということでしょう。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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