戦争に行かない国会議員のジンゴイズム

「ジンゴイズム」とは好戦主義のことで、19世紀の露土戦争の時に英国で生まれた言葉です。ジンゴ(jingo)とは、もともと手品師のかける呪文でした。それが、英軍派兵を後押しする歌のかけ声に用いられたのです。  

 おかげでジンゴは、ロシア嫌いや対外強硬論、好戦論者の代名詞となります。この言葉はやがて米国にも伝わり、ジンゴイズムは帝国主義の時代の領土拡張的な好戦思想を表す政治用語として多用されるようになりました。  

 ジンゴイズムは今日、ほとんど死語となりました。世界はまだ戦争の恐怖から解放されていませんが、2度の世界大戦を経験した人類は前時代の好戦主義を歴史の表舞台から追放した気になっています。  

 しかし、世界は中東を中心に〝好戦主義〟に満ち溢れています。日本でも先日、戦争に行かない国会議員がジンゴイズムにとらわれ、北方領土返還を邪魔するような〝バカな放言〟をしています。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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