進歩の基本は共に学ぶ
さて、討論――。
幕末、吉田松陰の松下村塾に2人の若者が入門してきました。
「謹んで、ご教授をお願いいたします」
その際、松陰はこう返したといいます。
「教え授けることはできません。君らとともに学んでいきましょう」
この逸話は、「人はみな対等である」という松陰の考えが表れたものでしょう。
松陰は日ごろから討論を重視し、師弟や塾生同士が活発に議論して鍛え合うことに力を入れていました。何よりも考える力を求め、坩堝のなかで融け合うような活気あふれる教学の場を目指していたのでしょう。
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