資本家メディチ家のルーツは医師

 15世紀のイタリアで、新興商人のメディチ家は銀行業で莫大な富を築き、ルネサンス芸術の保護者にもなりました。  

 そのルーツは今もって謎ですが、もともとは医師や薬種商など医療関係の仕事をしていたという説が有力です。根拠の一つは、家名が「医者」を意味することです。  

 もう一つは、金地に赤い玉をいくつか置いた家の紋章です。赤い玉は丸薬か、皮膚に当てて血を吸い取る「吸い玉」を表すとされています。メディチ家と医療との縁の深さをうかがわせます。  

 この分野で蓄えた資金が、その後の事業の元手になったとも考えられます。病気を治す技術は重宝がられ、対価をしっかり得ていたはずです。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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