世界に広がる「未来のための金曜日運動」

 さて、「未来のための金曜日運動」――。  

 弱冠16歳のスウェーデン人で、女子高生のグレタ・トゥンベリさんは、環境活動家です。その名をグーグルで検索すると、日本語でも英語でも一番上に出てきます。  

 グレタさんは昨年8月、地球温暖化防止を訴えてストックホルムの議会前に座り込みました。それが共感を呼び、彼女が唱える「未来のための金曜日運動」は各国に広がっています。毎週金曜日になると、中高生らが学校を休んでデモに繰り出すのです。  

 大半の大人たちは、その動きに対してこう反応しています。 

「生徒は、まず勉強だ。街頭で声を上げたって、何も変わらない。SNS(交流サイト)に感化されて、騒いでいるだけ」  

 冷ややかな視線ですが、若者が地球の将来に切実な危機感を抱いていることは確かなようです。しかし、事態が深刻化する今世紀の後半、今の子どもたちは生きて、それに直面しなければならないのです。  

 日本にも運動は波及していますが、欧州などに比べたらささやかなものです。日本の若者は、自分の頭で考えて異を唱えることが苦手なようです。自民党の支持者が多いというのも、わかる気がします。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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