令和は多文化型社会の創生が課題

 歳時記に、「初昔」という言葉があります。新年の季語ですが、年が改まって初めて過ぎた年を振り返ることを意味しています。これは、つい昨日の何気ない出来事も一瞬にして「昔」にしてしまいます。たとえば5月1日、元号「令和」が「平成」時代をたちまち初昔にしてしまいました。

 むろん、改元は人の約束事に過ぎません。ただ、まるでまっさらな時間がたっぷりと与えられたような気分になります。誰もが「令和」時代の日記は、まだ真っ白のはずです。そこに何を書き込んでいくかが、それぞれの人生を形づくるでしょう。  

 ただ、「令和」は「平成」から2度の大震災など自然災害の後遺症や、少子高齢化という文明史的な試練を引き継いでいます。人口減を宿命とする「令和」日本では、外国人と共生する多文化型社会の創成が最大の文明史的課題となるでしょう。

 どれも、容易な話ではありません。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

0コメント

  • 1000 / 1000