20歳が人生で最も美しい時とは言わせない

 フランスの作家で、哲学者のポール・ニザンの著書「アデン、アラビア」は、次の有名な書き出しで始まります。 

 「20歳が人生で最も美しい時とは言わせない」  

 そして、こう続きます。 

 「この世界のなかで自分の場所を知るのはキツイものだ」

  若者の希望は、「何者でもない自分が社会で何をなせるのか?」と不安と表裏一体でしょう。 

 今年も4月に、大勢の若者が社会人として巣立ちました。不安や惑いを抱きながら「学生時代が一番楽しかった」と嘆く大人になるのか、自らの手と足で自分の場所をしっかり築き上げるのか、結果は自分次第です。  

 人生は、短くても長くても一度きりです。むろん、泣いても笑っても一度きりです。だから、一瞬たりとも後悔なく生きたいものです。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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