自虐的に「BBA(ババア)」と自称する女性芸能人の心理

  最近、SNSやテレビで、よく「BBA(ババア)」という言葉を耳にします。  

 この言葉、20代後半から30代前半の女性芸能人たちの間でも普通に使用されています。そもそもは〝キツい言葉〟で、かつてビートたけしさんが「ババア! 長生きしろよ‼」などと毒づいていました。  

 彼女たちは、なぜ「BBA」と称して自虐に走り出したのでしょうか?  

 この{BBA}を「ババア」と呼称するのはネットスラングで、本来の意味は高齢の女性に対するある種の蔑称です。  

 しかし、このごろ20代であっても女子高生にとっては「BBA」であり、女子高生も女子中学生にとっては「BBA」になるといったように〝比較対象〟として年上が「BBA」とされる傾向が顕著なのです。  

 こうしたことを見越して、年下にバカにされる前に自ら「BBA」と言っておけば傷も浅くなるというものでしょう。だから、あえて「BBA」という言葉を使う女性芸能人が増えているのかもしれません。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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