入場券の購入で9割以上が自動プログラグを使って申し込み
スポーツやコンサートの入場券の「高額転売」が今、社会問題化しています。
米IT大手「アカマイ・テクノロジーズ」の調査によると、チケット販売サイトに対してコンピューターの自動プログラムを使って申し込みをしているとみられるアクセスが全体の9割以上を占めるケースがあることがわかりました。
アカマイは、チケットを買い占めて「高額転売」する業者が自動プログラムを悪用しているとみています。
こうした〝悪用〟は、正規利用者が入場券を購入できないことにも繋がります。2020年の東京五輪・パラリンピックのチケットをめぐっても、高額転売の横行が懸念されています。
9割が自動プログラムという事態は、チケット販売大手のイープラスで5月中旬に確認されています。
同社は、アカマイが開発した自動プログラムによるアクセスを見破って遮断するシステムをこのほど導入しました。チケットの販売開始が集中する土曜日の午前10時から30分間を調べたところ、約50万回のアクセスのうち、約45万回が自動プログラムと判明したといいます。
アカマイのシステムは、利用者がキーボードをたたくタイミングやマウスの動きなどから、人間なのか機械なのかを見分けます。
イープラスの分析によると、約45万回のアクセスのほとんどは100程度の特定のアカウントを利用し、国内数百か所から同じ自動プログラムを使って集中的に行われていたといいます。これは1アカウント当たり、なんと約4500回の申し込みをしていたことになります。
これまで、遮断などの措置が取れなかったといいます。
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